板、作っちゃいました!

『こちらのページは、「ポケキチ本田」が好き勝手に書いております!
興味がある方はみてみて下さい。』


料理写真の背景板(下の板ね)にはこだわりました!
もちろん料理についての文章もできるかぎりこだわりましたよ!
色々と板を探して良さそうなの。気に入ったの。がないので結局自分で手作りしました。
(少しはスタッフにも手伝ってもらいました)

お金もかけましたよぉ~。
板の制作で時間も使いましたよぉ~。
だって板を作るのが、いや板を加工したり塗ったりするのが専門ではないので余計なお金と時間がかかったんです。
人生の回り道ですね。
でも、これも良い経験をしたと思っています。

教室近くの東急ハンズになんども何度も通いましたよ。
はじめは、塗料関係の事が詳しくないので店員さんにも聞きました。
今思えば、あの店員さんは「オイルステイン」のこと詳しく知らなかったんだと思う。
質問した返答がトンチンカンだった。

板の色は大石さんの希望を全面的に聞きました。
だって写真担当だったからね。
そう、全て、こんな雰囲気、こんな背景板、この器で料理・・・。 全て大石さんの判断です。

スクラップメイドのインテリアという本を結構参考にしました。
これからはじめたい方にはお勧めの本ですよ。

じゃぁ~早い話、何枚の板を仕上げたのか?
何と9枚。
引いちゃいましたか?

厳密に言いますと、板の両面を使えるようにしたタイプもあるので、板が7枚で9タイプの種類がある。
今も2枚ほど制作途中です!


はじめに

凝り性なんです。でも興味がないものは何でもかまわない。問題ないです。
ここでは、背景板を作成される方へ参考になれば嬉しいので少し説明しますね。
興味の無い方は他のページへ移動して下さい。
他のページの方が面白いことが書いてあります。

ハッキリいいますこれから書く内容は全くの素人が書いています!

使った塗料たち。
ハイピオ・オイルステイン(チーク)
ワトコオイル(ミディアムウォルナット)
サドリン(チーク&オールナット)
無臭柿渋

リンレイ・オール
ブライワックス(クリア)

ペイントうすめ液

板の種類
山桜 ・ 杉 ・ SPF ・ 合板

◆ ブライワックス

いろいろと調べているうちに。
どうしても気になった、「ブライワックス」。
ネットでみて何やら良さそうな雰囲気なブライワックスちゃん。
値段が高いのと量が多すぎるのが気になりましたが、それを上回るとにかく使ってみたいをいう気持ちを抑えことができず、東急ハンズで迷わず購入。
臭いがきついけど、2~3日後には臭いはまあまあ大丈夫。

蜜蝋が主成分らしいので、教室にある蜜蝋(大石さんの私物)でワックス自体を手作りしようかな!
と、とんでもない考えが浮かんだが、頭の中で消してしまいました。
「そこまでしなくてもいいでしょ」「どこに行こうとしてるの?」と別の私が私につぶやいたのです。

ブライワックスは色の種類が多いので何色にするか考えたが、クリアーに決定。
だって、迷うのがいやだから。
今は、あと3種類は「買ってしまえ!」という悪魔のささやきが私の頭の何処かにいます。


こんな感じ 合板

1年半寝かせた(というか外に出しっ放しにしてた)木目が綺麗な合板の片面に、迷ったあげく「サドリン」を
塗りました。
実はこれが初めてのオイルステインとなりました。
初ですよ。初!

オイルステインもはじめは意味もわからなく、色も各社いっぱいあるので悩みましたよ。
でも買わないと始まらないし、塗らないと先に進まないし、聞く人もいないし。
頭の中で試行錯誤・妄想して・・・。
水溶性のステインもあるとわかった時には、ま、どうでもいいやという感じになったかな。
ローキー系好きの写真担当大石さんの為に、2種の暗い色を薄めもせず塗りました。
ん~ん!
暗すぎたかな。
思ったよりかくらい、気持ちまで暗くなりました。

・・・大石さん、どうこの板?
大石 「くらいね。」
・・・思ってた通りの思ってた内容の短さでした。これぞ想定内。

合板合板


こんな感じ SPF編

日本の古民家の壁や階段の色は良いですよね。
漆が気にはなりましたが何せ高いので漆を使うという考えは消滅。

そこで値段的に折り合いがつきそうな柿渋に挑戦しました。
かなり臭そうだ! との意見がネット上にあったので、無臭柿渋を選択。
SPF板を家の近くのオリンピックで購入し、バーナーで焼いて、ステンレスたわしで焦げをおとし板に凹凸をつけ、
薄めずに柿渋を数回塗りました。
イイ感じの色になるには、1年いや5年は最低かかるでしょう。
気が長くないとダメですよね。
つまり今回の撮影には使えなと言うことです。
何故2種類目の板でこんなものを作るのか?自分自身もわからなくなりました。
でも作りたかったからしょうがない。

でも柿渋は、山桜一枚板の一面にも使いちゃんと戦力として生命を全うしましたよ。
頑張って仕上げた板を、大石さんに見せる日です。
LINEで大体の絵は見せてあります。

・・・大石さん、これどう?
大石 「なんか~、板は立体感があるんだけどぉ~、少し暗いかな!」
・・・そうです。
・・・この暗いかなで、没ときまりました。 
・・・明日からまた新しい板を作ろう! 撮影でつかえるやつをね。

SPF板SPF板


こんな感じ 杉板

教室のスタッフが撮影用に自分の背景板を私も作りたい!と意思表示。
「いいね・いいよ。イイ感じにはまってきたね!」
すぐに、家の近くの例のお店、「オリンピック」に行き適当な板を調達。

さて、どんなタイプにしますか? と質問。
木目をいかした控えめなタイプがイイ! と返答。

即、東急ハンズへ直行。
教室から歩いて3分くらいで着くからすごく便利な位置にあるんですよ。
もう少し安いと良いんだけどね。

オイルフィニッシュがうたい文句。
ワトコオイル(ミディアムウォルナット)を購入。

杉板(60×60)をサンドペーパー240番で仕上げ、ワトコオイルをペイント薄め液でちょいと薄めて、2回ほど塗る。
乾いたら、ブライワックス・クリアーで仕上げました。
杉の木目がくっきりとでて、普段の料理写真撮りには最高の一品ができました。
多分この板は大活躍するでしょう。

・・・大石さん、この板どう?
大石 「普段の撮影には良いんじゃないの。 でも本には使えないかな。だってもっと暗いのがイイからね」
・・・はい、その通りでございます。

杉板杉板


杉板・ダメージ編

休みの日に出社しての板制作。
例のオリンピックから杉板(60×60)を教室に持ち込み、中華包丁片手に板と格闘しました。
そう! 中華包丁でダメージをつけたんです。
厳密に言うと、その他に、キッチンハサミ、ハンマー(実は作業中壊れました)、モンキースパナのそうそうたる凶器たち。
サンドペーパー240番で仕上げて、とにかくダメージを杉板につける。
どのくらいのダメージが良いのか、正直わからない。
「だってはじめてやることだから。」
ここで大丈夫という「ここ」がわからないので、やめどきがつかない。
結果、かなりの板へのダメージと身体へのダメージ。で脳が強制終了。

原液のハイピオ・オイルステイン(チーク)を2度塗りし、リンレイ・オールを5度塗りした。
どうしてかって?
塗った回数の理由なんてありません。
本能が、ハイピオ・オイルステイン(チーク)とリンレイ・オールを塗れ! と指示したんです。
しかし、できばえは思ったより良かった。
撮影の時にも大活躍。
あと数枚はダメージタイプを作りたいと、頭の中の何かが騒いでいました。
ん! 良くない傾向だ。

・・・大石さん、どうこの板は?
大石 「いいねぇ~この板は。この傷、はじめから付いていたの?」
・・・(心の中で)あほかいな、そんな板売っているわけねえだろう。オレがつけたんだよ。オレがね。中華包丁でね。いやな奴を何人たたき切ったことか!

杉板・ダメージ杉板・ダメージ


こんな感じ 山桜一枚板

格好いい一枚板の背景も作りたくてずいぶん探しました。
ネットでも探したんですが、何かピンとくるモノがなかった。
「現物が見たい!」
そこで、山桜の一枚板(115×55×28)は上石神井にある版画店(良心的なお店でした)で購入しました。
社長その説はお世話になりました!
無事撮影が終わり山桜が大活躍でした。

表面は、600番サンドペーパーで仕上げ、ブライワックス・クリアーを2度塗りして布で「ふきふき」したら、あら不思議、木目が鮮やかにあらわれたよ。
さすがブライワックスは人気があるだけのことはある。
また作る機会があったら他の色のブライワックスを使ってみたいですね。

・・・大石さん、これどう? 前の板はダメだったけど今回はイイよ。
大石 「これ格好いいじゃん。でももう少し暗い方がいいかもね」
・・・暗い方! そのお気に入りの暗さわかりません。でも雰囲気からしてOKということだろう。多分ね。



裏面は、240番サンドペーパーで仕上げ、水で薄めた柿渋を3回塗り3日後にブライワックス・クリアーを
2度塗りして布で「ふきふき」。
表の面とは全然違うタイプに仕上がりました。
改めて背景作りの難しさを経験したかな。

・・・大石さん、これどう?
大石 「表よりこっちの方が好きな仕上げ。」
・・・大石さん大満足の板でございました。
・・・めでたしめでたし。 この一枚板、高かった!

山桜一枚板の表山桜一枚板の表山桜一枚板の裏山桜一枚板の裏


●  発売日は未定です!   「チャーハンは強火では炒めません!」の本がもうすぐ発売されるようです!
●  9種類も作っちゃいました! 料理写真撮影用の背景板。 >>詳しくはこちらのページへ
●  本制作にあたって競作されたお二人のLINEでのやりとり。 気になる方は。 >>詳しくはこちらのページへ
●  HP限定書き下ろし! 著者のお二人に頑張っていただきます。 近日中に登場します。 こうご期待。